もうわからん

何故俺は苛立っている……？俺は紫苑と礼佳が折れてる様を見て辛くなっているのか？他者の幸福を噛み締めようなど、他人の幸せと笑顔で満たされるなどと考えたこともないそう面白そうだから関わるどうでも良いなら存在を忘れるそれが俺だ変わりはないそうだただの他人それが俺にとっての他者だ俺は俺の身の丈で生きているに過ぎないだがそれなら何故小娘に関係ない事で何故俺は苛立っている同じようなやつは覚えてないが数百年前と変わったのは俺の方……？石川紫苑そうだお前だ今まで関わる相手は他人だった他者(そいつら)の理由も理想も全て俺にとってはどうでもいい事だ虚勢もあったろう自己陶酔していた者もいただろうだが今回は違う俺はコイツがコイツの魂が何度折れても息を吹き返す百折不撓の理想を持っていると知っている俺にとってどうでもよかったはずの盗賊が理想を貫く意思の強さで俺でさえ救える事を知ってしまった俺はそれがどうしようもなく眩しい訳だつまり俺はあの時の眩しさを盗賊たちに望み、あの二人が苦しみ、折れる姿を愉しみながらも最終的に幸せであることを願う者だった訳だ…そして、daughter,son、赤ちゃんプレイさせろ、二人をおぎゃらせたい、俺に溺れて依存してほしい